仕事休んでうつ地獄に行ってきた
丸岡 いずみ
主婦と生活社
2013-09-20



最近読んだ本です。

うつ病当事者の方が書いた本、ということで読みました。

丸岡いずみさんて、アナウンサー時代を全く知らないので、バラエティー番組に出ていたのを見たことがあるだけだったのですが、大変な時期があった方だったのですね。

アナウンサーであり放送記者であった経験があるからだと思うのですが、非常に客観的に書かれていて、うつ病の啓蒙書になっていると思います。

薬を飲まずに認知療法で治そうと(自力で)、しばらくの間、お医者さんからもらった抗うつ薬を飲まずにいたため、全くよくならず、入院に至ったことも書いてあります。

私が講師をしている社内研修で、「適切な服薬が重要です」「自己判断で服薬を止めてはいけません」「うつ病の人に『良くなったのだから、もう薬飲まなくてもいいんじゃない?』というような無責任なアドバイスはしないで下さい」と話すのですが、正にそうなんだなーということがよく分かりました。

なお、発症の要因が東日本大震災の取材であったことも書かれており、過酷な状況下にあったことが書いてあります。

元々メンタル耐性が高い方であっても、ストレスの許容量を過度に超えてしまうと、体調を崩すことがよく分かりました。

やはり、こういった時にはカウンセリング等の適切なフォローが必要なんですね。

本自体は、とても読みやすく、短時間で読めると思いますので、機会があったら是非読んでみて下さいね