
先日の保育園のプチ同窓会の前には、在園児の保護者会総会があったので、園長先生がお話をされました。
もちろん、このご時世、話題は震災や原発についてだったのですが、非常に心に残った言葉がありました。
「東日本大震災の時、保育園にいた子供は、全員無事だったそうです。でも、たまたまお休みだったり、親御さんが急いでお迎えに来たお子さんの中には亡くなったお子さんもいて、保育士は『あの時、引き渡さなければよかった』と後悔している」と。
そう、保育士さん達は、常に子供の安全を守ることを念頭に置いているから、震災の時も的確な対応をして下さったのだと思います。
それでも、救えなかった子供がいることを悔やんでいる…。
誰のせいでもない、震災のせいなのだけど、つい悔やんでしまうそのお気持ちは分かるような気がしました。
まる子の保育園でも、震災当日はすぐに安否確認メールが届きました。
「全員無事です」というメールがどれだけ有り難かったことか。
交通が分断された実家から「何とかしてお迎えに行こうか」との連絡もありましたが、保育園にいれば大丈夫との安心感があったので、敢えて依頼はしませんでした。実家も瓦が落ちたりしてかなり大変だったようなので、正しい決断だったと思っています。
そして、当日は全ての園児の保護者が迎えに行くまで、殆どの先生が保育園に残っていて下さったようで、23時過ぎに迎えに行った夫は、その歓声に出迎えられたそうです。
振り返ってみて、大震災のあの日、まる子が保育園児で本当によかったと思いました。
怖かっただろうし、心細かったと思うけど、信頼感で結ばれた先生やお友達と一緒だもの、家族みたいなものだからね。
そして、こんな時にお金の話をするのも何なんだけど、夕食も出して下さり夜中まで付き添っていただいて、延長保育料が2200円というのにも、保育園としての矜持を見た気がしました。
今回、小学校等では、震災直後に児童をそのまま帰宅させてしまった学校も多く、問題になったようです。
幸い、まる子の通う学童保育では、翌朝最後の一人のお子さんを親御さんがお迎えに来るまで指導員さんが付き添って下さったそうで、心強く思っています。
勤務先と自宅が電車で1時間離れている身です。これからも、様々な力をお借りしつつ、何とか乗り越えたいと思います。
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コメント
コメント一覧 (4)
家族が全員無事だったことを考えれば「よかった」と言えますが
?主人が保育園に連絡し、19時頃着けると保育士と話したにも関わらず連絡なしで現れた義母に娘を引き渡した
(保育園の方針として「いつも迎えにくる人以外の人には顔を知っていても渡さない」という方針があるにも関わらず、「ひどい地震だったから」との理由で義母に娘を引き渡してしまった)
?義母はいつもお迎えに行っているわけでもなく、娘を預かったこともないのに主人や私にメールすらもなく、迎えに行った
ということがあり、不完全燃焼の様な気持ちがまだとれないでいます。
一概に「迷惑、ルール違反」とは言えないだけに、今後の対策もたてられません。
子供は色々な人の力をいただいて大きくなっていくのだとは理解していても、信頼できる人とそうでない人が私の心の中でくっきり分かれているようでもどかしいです
お話を読む度、そう思います。
娘の通う学校でも震災の日は一斉下校をさせたそうですよ。
まるちゃんの学童も素晴らしいですね〜。
娘の学童では震災の日も普通通り帰宅させたようです。
丁度その日の夜7時から新入生に向けての説明会があったのですけど、
子供は1人も残ってなかったので。。。
帰宅しても親が帰れない子の面倒は
ご近所さんとか、同級生のお家でみたみたいですね。
なので、同じマンションのママ達とは
「何か起きたら助け合おうね」と話しています(^^)
お義母さんも善意なだけに、対応難しいですよね…。
でも、確かに、親に連絡せずにいつもと違う人が迎えに行き、保育園側も確認せずに引き渡してしまうのでは、万が一悪意がある人が連れ去ろうとする場合にも、チェックする機能がないですよね(>_<)
震災の時は、みんなパニックになっていたところがあったと思うけど、大人はそこで冷静にならないといけないですよね…。
ご近所の方と助け合うことはとても大切だと思うのだけど、それにも頼れない場合に安全に子供を預かってくれる場所がやっぱり必要ですよね。
特に、今回のように携帯電話がつながりづらい状況だと、子供の状況も伝えられないですものね。
でも、大震災の夜に誰も残っていない学童というのも素敵ですね。それだけ、地域のつながりがきちんとしていて、困った時に助け合えたということですものね。