人のセックスを笑うな (河出文庫)

山崎ナオコーラという作家名は以前から知っていましたが、気になり始めたのは朝日新聞日曜版のエッセイを読んだ時から。

結構毎週楽しみに読んでいたのですが、ある週のエッセイを読んで、「もしや、この人、同じ大学出身なのでは??」と思いました。

渋谷のことを書いていたんですが、どう考えてもA学院大学の空気じゃないんですよね…。ということで調べてみたら、やっぱりK學院大学の後輩(学科まで一緒)でした。

山崎ナオコーラというペンネームにも何となく納得。A学院大学ならありえないけど、うちの大学の子ならあり得ます(笑)

小説を読んでみたいと思いながらもなかなか読む機会がなかったのですが、今回「人のセックスを笑うな」が映画化されたので、「これなら文庫で出ているんだろう」と思って探してみたら、ありました!

渋谷で学生時代を過ごし、年代は違うけど同じ大学で4年間過ごした者にとっては、その空気感だけでやられてしまいました。ダイレクトに伝わってくるというか、なんというか…。

昔を思い出して切ない気持になったりしながら読んだので、ちょっと普通の読者とは違う読み方になってしまったような気がしますが、最初一気に読んだ後に、もう一度ゆっくり読み返しました。

主人公は男性なんだけど、男性ということを感じさせません。かといって、女性的でもない。ユニセックスな立場なので、誰が読んでもすんなり入り込める作品世界なのではないかと思います。少なくとも、私は好きだな〜。

今後とも読み続けて行きたい作家です。しかし、K學院大学卒の人が2度も芥川賞候補になるなんて、何だかすごいです。そういう意味でも応援したいです。

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