私の母は、終戦の前の年に生まれました。

子供の頃によく「お母さんが赤ちゃんの時、空襲があって、おばあちゃんがお母さんを抱っこして逃げようとしたら、さっきまでお母さんが寝ていたところに爆弾が落ちたんだよ」と聞かされました。

その時は、単純に「お母さんはラッキーだったんだね」と思っていましたが、後年詳しい話を聞いてみて、そんな生易しいことではなかったことが分かりました。

当時、一家は福岡に住んでいました。

その時に「福岡大空襲」に遭ったのです。

祖母は、まだ乳飲み子だった母を抱きかかえて、空襲の街を一人でさまよいました。

あまりにひどい空襲で、空襲が落ち着いた後も祖母と母は見つからなかったため、回りの人達は、祖母と母は亡くなったと思ったそうです。

そんな時、ボロボロになった祖母が母を連れて帰ってきて、死んだと思っていた人達は、ひどく驚いたそうです。

私の祖母(一昨年亡くなりましたが)は、明るくておっとりした人柄でしたが、この福岡での体験については、「本当につらいことがたくさんあった。地獄だった」と、何十年たっても、その体験を忘れられなかったようです。

もしもあの時、

祖母が母を抱き上げて逃げるタイミングが少しでもずれていたら、

祖母が母を守ろうと必死で福岡の街を逃げ回らなければ、

祖母が生きることを諦めてしまっていたら、

母も生きていないし、私もいません。そして、娘もいなかったことになります。

そう思うにつけても、戦争は絶対に嫌だし、それを肯定するような動きに対しては、断固として反対していきたいと思います。

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